20世紀初頭、中国大陸福建省からある男が日本に上陸しました。所持品はござとこうもり傘、なにがしかの路銀。ろい(注*)。その男の名は葉 修儀。明代の名宰相葉 相公の末裔であるともいわれています。当初今の熊本市京町あたりでまんじゅう売りだったという話もあります。 その息子の葉 菊華。若干20歳前後で1934年熊本に「紅蘭亭」を創業。劇的な運命のもと第二次大戦などの激動の時代を経て九州熊本の風土に根ざした中国料理店として既に75年の時を刻んでいます。屋号の「紅蘭亭」はかの書の神様王羲之の「蘭亭の序」からとられたものでその意味は「文人の集まるところ」文の力の集約するところ。 現代における「食」の機能は単に空腹を満たすための食事ではなく、生きる力や楽しみの創出、人と人の接点を取り持つ媒介、など複合的な目的に応じた高度な仕組みを持たなければならない。それは続いていくもの、文化です。人を大切に、食材を大切に、出会いを大切に。真心からにじみ出るあたたかな感性が一番の調味料です。 注*ろい=福建語でお金
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1934年 創業
1958年 株式会社紅蘭亭 設立
1962年 有限会社スイス 設立
1985年 上通パビリオン誕生
1998年 栄通りセカンドサイト誕生
2010年 現在に至る