【九州の名菜シリーズ】その1.焼きビーフン

ふうわりと軽い、米の粉のひなたのかほり、野菜の甘み。
寸分も変えようがない当たり前の調理方法。

焼きビーフンを食べると懐かしい人々の顔が浮かぶ。
脳裏にあるあせた肖像写真からその人があの人が、そっと話しかけてくるような。
控えめで温和な人たち。それは自分がどこからきたのかという問いに結びつく強いイメージだ。
そんな料理もある。

85年変わらぬ味。